「しっかり挨拶できる子や、夢を持っている子は、就職してもうまくいう」
あるカウンセラーの言葉です。
確かに挨拶は社会人の基本であり、同じ努力をするのなら、自分の夢に向かって
歩むのが理想的ですね。
それでは、反対のケースを考えてみましょう。
「挨拶できない」「夢が持てない、あるいは、夢に向き合えない」という状態は
どうつくりだされるのでしょうか。
「朝の挨拶ができない」のは、すっきりと目覚めずに朦朧としているのかも、
わかりませんね。
カウンセラーによれば、そうした人は睡眠に不満がある場合が多いということです。
そこから、昼夜逆転が始まり、社会性を失っていくパターンが考えられます。
そして、現代の若い人がなぜ不眠に苦しんでるのかといえば、
ひとえに「ネット中毒」が原因の多くを占めています。
今の時代は、パソコンに電源を入れれば、インターネットで不特定多数と
つながることができますね。
フェイスブックなどのSNSなら、リアルな友人とのコミュニケーションが、
現実世界ではありえないほどの密度で可能になっているのが現状です。
ほどほどに楽しめば、インターネットも、ネットゲームも単なる娯楽です。
でも、それらに、依存し始めると、自分の時間を削り、生活のバランスを崩すことになります。
そこで、1番犠牲になりやすいのが、実は人間にとって最も大切な時間であるはずの
眠りなのです。
あるラジオパーソナリティがまさに、ネット中毒の状態でした。
次々更新されるネットの情報が気になる。
目の前の現実の人間関係よりも、フェイスブックにのめりこんでしまったり、
寝ても覚めても、スマートフォンばかりいじってします。
スマートフォンがないと不安でたまらない。
典型的な依存症ですね。
不安と睡眠がセットになっているので、解消はむつかしく、
結局会社をやめることになりました。
辞職の原因が睡眠障害だけではないかもしれませんが、
原因として大きな部分を占めていたのは明らかでした。
ラジオパーソナリティという、世間では花形の職業に就いたときには、
夢を持っていたはずです。
やめざるを得なくなってしまったのは、残念なことです。
ネット依存は睡眠障害と表裏一体です。
あまり軽く見ないで、そうした傾向がある場合は、
ひどくなる前に対策を紺が得ましょう。