あなたの平熱はいくらですか?と聞かれて 即答できますか?
「私の平熱は36.5度です。」です。と自己申告した人が、実際に図ってみると
35.5度どったというケースがありました。
この方は、不眠や目無理の質が低下しているといって、相談に見えたかたですが、
風邪をひいたときや、検診の時以外、体温を測ったことがなかったそうです。
私も、どちらかというと、風邪気味の時や、ちょっと、体調が悪い時いがい、
測らないほうでした。
逆に私の妻は、毎日、体温と血圧を測るタイプでして、私が、体調悪いと
必ず、体温計をもってきて、強制的に測ることになっています。
私も、どちらかというと、平熱は低いほうです。
なので、たまに、風邪をひいて 38度近くになるともううごけません。
平熱が低いということは、多くの場合 内分泌が活発でないということを意味します。
50代の女性の方で、いつもどこか体調がすぐれなくて、よく相談というか、
話を聞いてもらいたいのか、話し相手になります。女性の場合は妻が聞き役になっています。
少し神経質すぎるように、私はおもっているのですが、まず、話を聞きます。
今日はどんな相談ですかと切り出します。
口の中が渇いて仕方ないとのことでした。
唾液の分泌が少なくなっているので、のどがかわくのでしょう。
こういう方は,たいてい低体温と渇く症状がセットになっています。
人間の体は、平熱が36.5度はないと、代謝は悪くなりますし、分泌も滞ってしまいます。
ホルモンも分泌物の1種ですから、ここから、すべての、体調不良がはじまっていると
考えていいでしょう。
人間の体がけがや病気で傷んだ時、そして疲労が蓄積した時は、薬を飲めば
すぐに治るというものでもありません。
薬を飲んだとしても、結局自分の体を治すのは自分なのです。
薬は,治す働きを活発にしたり、過剰な働きを抑制して、
体が治す働きをサポートしているに過ぎないのです。
この「自分の体を自分の力で修復する」作業は、人間が眠っている間に行われるように
なっています。
しかし、深く眠っている時間が少ないと、悪循環が重なって問題がお菊なってしまいます。
野生の渡り鳥は、人間が想像もつかないような長時間を飛んで移動しますが、
疲労した筋肉を修復するために、平熱がとっても高いと言われています。
他方で飛べない鳥の代表的な鶏や孔雀などは、平熱がひくいのです。
種が違うといえど、生き物としてもパフォーマンスによって
違いが出てくる 1例です。
平熱が低い人ほど何らかの不調を訴えやすい、そして、睡眠がうまく取れていない
場合が多いです。
この一連のことは、体の中で濃い因果関係をもっているのです。