うつ病の人は、本人の自覚がなくても、明らかに睡眠障害です。
眠りがうまくいかないと代謝や内分泌もうまくいきませんが
うつ病は脳内に内分泌される「セロトニン」の働きが鈍化することが
原因と言われています。
これは、同じく神経物質「ドーバミン」や「ノルアドレナリン」を制御する役割を
持っています。
セロトニンが調整しながら心の安定を保っています。
このセロトニンをうまく機能させるためには、簡単に言いますと
「太陽の光、適度な運動、規則正しい生活」が必要なのです。
この3つの要素は、「質の良い睡眠のための必要条件」です。
つまり、これらをうまく取り込んでいれば、良い眠りを手に入れることができるわけです。
また、うつ病患者さんは、言語、運動、精神活動をつかさどる脳の前頭葉
を中心に、脳内の血流や代謝が低下しているという特徴があります。
これらの血液・代謝に睡眠は大きな役割を果たしています。
自分では大きな問題だと思っていなくても、慢性的な不眠はうつ病を引き起こします。
一般住民を対象とした、複数の調査結果から、不眠が慢性化した人は、
不眠でない人に比べて、うつ病の発生率が数倍高いとされています。
良い眠りなしには、体も心も声明を維持できないということが
おわかりいただけたでしょうか。
たとえ夜の眠りがすくなかったとしても、昼寝で補うというライフスタイル
もありますが、基本的には夜にしっかりと眠り、次の日に疲れを持ち越さないことが
大切です。
すっかり疲れがとれて、朝には元気になっているのが、人間本来のあるべき眠り
の姿です。
それがちょっとした狂いからほころびがしょうじたとしても、毎日のことだと
つい「こんなものか」と我慢をしてしまいます。
ちょっとした痛みや、寝つきが悪いことや、夜中に酸い因果途切れてしまうことは
決して自然な状態ではないことを、ぜひもっとたくさんの方に
知ってもらいたいですね。