「睡眠部隊」少数精鋭を味方につける
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「どうしても資料を作らないと・・・」な夜の過ごし方

「どうやって黄金の90分を手に入れるのか」というと、答えはいたってシンプル

です。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。ベッドに入るのは日付が変わ

る前、23時ぐらい。人間も日内リズムに支配されているので、夜になれば眠り

朝になれば起きるのは生物として理にかなっています。

しかし、ほとんどのビジネスパーソンにとってこれは無理難題です。

「もう、午前0時、でも、どうしても資料を作らなくてはならない」といった夜

が、あなたにもきっとあるはずですね。そんな夜でも、徹夜だけは、避けてくだ

さい。おすすめするのは、眠気があるならまず寝てしまい、黄金の90分が

終了した最初のレム睡眠のタイミングに起きて、資料作りに取り掛かるという

作戦です。最初のレム睡眠も入れてわずか100分ほどしか寝ていないと

はいえ、深く眠れていれば質は確保されています。

また、最初にレム睡眠がやってくるタイミングは人によって多少違って

くるので、アラームをセットするのでしたら、「90分後」と「100分後」

(ないし「110分後」)の2つをお勧めします。

この場合、睡眠量は明らかに不十分ですが、質の面では「最低条件下の最大限」

のメリットを得られることになります。

眠った時間の「100分」は、その後の効率アップで確実に元が取れます。

一方、眠気をこらえて明け方4時ごろに資料を作り終えて、「せめて7時まで

3時間寝よう」というのもよくある話ですが、この場合、目がさえてなかなか

眠れないでしょう。集中していた脳は興奮しています。入眠のタイミング

を逃しているので、仮にすぐ寝れたとしても、この時間では黄金の90分は

出現しません。

また、サーカディアンリズムの働きで、朝が近づくにつれ、体は起きる

準備を始めます。明け方に、「脳が活性化し、交感神経が高まる」レム睡眠

が多くなることはすでに説明しました。

「明け方に深い眠りをとる」というのは、地球に逆らうやり方なのです。

さらに、グロースホルモンはかろうじて分泌されますが、そのほかの

ホルモンは日内リズムの影響をを受けているので、明け方に眠ると

正常に分泌されません。

また、明け方には覚醒作用があるステロイドホルモンの分泌が始まるなどして、

起きる準備も行われます。

結局、明け方まで仕事をしてから眠っても、「ベッドに入ってうろうろ

したけれど、寝た気がしない」という、量が少ないうえに質も悪い状態

に陥ります。逆に寝入った場合は深い眠りに入ってしまい、

寝ぼけ眼で出社することに。これはレポートがたとえうまく書けたとしても

プレゼンは失敗です。

黄金の90分の法則を知っているか知らないかで、翌日のパフォーマンスへの悪影

響を最小限にとどめられるか、最悪の結果に終わるかが決まってっしまう

のです。

なぜ年をとると眠れないのか?

日中、頻繁に眠気に襲われるナルコレプシー患者の夜には、黄金の90分が

存在せず、頻繁に夜間目を覚ますことになるのです。

原因か結果かはわからないですが、うつ病、総合失調症の患者も、

眠ったところで黄金の90分が得られず、日中に眠気を感じることが

多くなります。

また、睡眠時無呼吸症候群の患者は眠ったとたん、1時間に15回以上「見えざる

手」に首を絞められるので、当然、黄金の90分は得られません。

それどころか目が覚めてしまうこともあり、日中はマイクロスリープが起きます。

日中の眠気も重大ですが、もっと大変な身体疾患のリスクがあることは

すでに、述べましたとおりです。

レストレスレックスシンドローム、日本では、「むずむず脚症候群」といわれる

病気には、眠っているときに勝手に脚が動いてしまう症状があります。

加えてかゆみを感じることもありますので、やはり黄金の90分は訪れず、

翌日のパフォーマンスは低下することになります。

これらの事例から、どれだけ黄金の90分が大切なものか、おわかり

いただけるでしょう。

疾患がなくても最初の90分が乱れてしまえば、夜の世界が明けた

とたん、「苦しい現実世界」の幕が上がるのです。

残念ながら加齢によっても、黄金の90分は出現しにくくなります。

高齢の方も、本ブログのメソッドに従って健全な睡眠をとり、

健康な脳を維持してください。

病気の人には適切な治療を受けていただきたい。

睡眠に悩む人には、これから取り上げる黄金の90分を確保するための

「2つのスイッチ」を手に入れてください。そう願っています。

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