最近、昼寝の効果が見直されているようです。
企業などでも一斉の昼寝タイムを設けるところがでてきたり、
オフィス街では仮眠の取れる「お昼寝サロン」が当z投資たり
しているようです。
ランチタイムが終わった昼下がり、オフィスでの作業効率が1番下がると
言われる午後の早い時間帯に、10分から、20分の間、電気を落とし
作業しているパソコンデスクを離れ,電話当番を残して、全員
自分のデスクや共計室で軽く目をつむる様子をニュースで見たことがあります。
大阪市では、6時半にパソコンの電源を落とすというニュースを聞きました。
昼寝には、体と頭を休ませる効果があります。
普段は高い位置で働いている心臓を、1日の真ん中でフラットな
位置で休めてあげることは、それだけでかなりの負担軽減になります。
できれば足田をふらっとにして、脳みそから心臓、足元まで
同じ高さに置くといいのですが、それが無理なら
デスクにもたれて軽く目を閉じるだけでも効果的です。
もともと、直立して歩いたり、椅子に腰かけたりする人間の姿勢は
自然の骨格に逆らった無理のある体勢だと言われています。
すべての時間をたちずめ、座りづめで過ごすことは
それだけで、体に大きな負担をかけることになります。
そこで、労働の中間あたりで10分、20分でも体を緩めて
休めると、負担はずいぶん軽くなります。
また、パソコンやスマートフォンなどのIT機器とほぼ1日中向き合うことで起きる
テクノストレスも小さなものではありません。
それ以外にも、細かい文字や数字の書いた書類を見て過ごす
デスクワークや、昼間でも明るく照らされた電気、エンドレスで
かかっている音楽なども、本来人間が浴び続けるには、強すぎる刺激です。
一時的にこれらの刺激から目と脳をシャットアウトすると、
驚くほど、体の緊張がすっとほどけます。
そうして初めて、自分がどれほどの緊張の中で働いているか
わかるはずです。
そういう意味でも、昼寝の習慣は、体を休めて作業効率を上げる以上に
人の生理に沿った新しい習慣として日本の社会に根付いてほしいと
思っています。
ただし、20分以上の睡眠は、体温が下がりすぎて次の行動に移るとき、
体に新たな負担をかけることになります。
このお昼寝の効用に関しては、最近見直されていますが、
もともとは古くからの習慣として続けている人もいます。
たとえばラテン系の国では伝統的に「ジエスタ」と呼ばれる
牛睡の習慣があります。
実は日本でも、古くから残っている老舗では普通に行われている
ところも多いのです。
そのような老舗は午後になると申し合わせたように
お昼寝タイムに入り、店先から人の気配が無くなるのは
普通です。
人の体は散々こき使って数年で買いかえるパソコンではなく、
一生大切に使い続ける精密で繊細な1点ものです。
それなのに、効率ばかり追い求める私たちは、
メインテナンスに無関心に来たような気がします。
もしかしたらそんな生き方を改めて問い直す
時期に来ているのかもしれません。
今だけ、金だけ、自分だけって、味気ない時代です。