健康と睡眠「睡眠は自然治癒能力を最大限に引き出す」
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冷え方が万秒の元である。

「病気になったら、とにかく体をあたためること」

体を温まれば、万病を予防できる。

今、日本人の五人に一人が睡眠障害と言われています。

人間はどんなに疲れていても、8時間以上眠ればたいていは疲れがとれて

翌日にはパッと目が覚めるものです。

それがうまくいかないのが、現代社会の難しいところです。

なぜ、こんなことが起きるのでしょう。

人は就寝中。2つの状態を交互に行き来しながら体と心を休めています。

浅い眠りのレム睡眠、深い眠りのノンレム睡眠。

それが90分ごとにリズムよくいくのが良い睡眠なのです。

このリズムが様々な要因から崩れていくときに、睡眠障害は起こります。

それらの中で、最も大きいのは、体温調節の異常だと考えられます。

人は眠りにつくとき 0.5度ほど体温を上げてから、少しずつ下げていきます。

その時に眠りに陥ります。これは、日中酷使した体をいったん冷やして

休めるため、体内の熱を体表に出す生理現象です。

ところが冷え性の人は、もともと体が冷たいので、その上がり方が

不十分で日中と寝しなの体温差がつきにくく、眠りに入りにくくなります。

そのうえ、体温が低いと脳の睡眠中枢に血液がいかず、睡眠障害を

起こしやすいこともあります。

また、夜中に目覚めやすいのも低体温の人の特徴です。

これは、眠っていて体温が下がりすぎないように、頻繁に警告を発するせいでもあります。

これらの事象からも、良い睡眠にとって適切な体温を保つことがいかに大切か

よくわかります。

体温を上げるためには、眠りにつく前に、体を十分温めることが必要です。

よくいわれるように、眠りにつく前の入浴は体を温めるのに有効です。

この際、厚いお風呂に短時間入るより、体温より少し高い38度、39度のお風呂に

20分ほどゆっくりつかることです。

おへそのあたりまでのお湯につかる半身浴はより効果的です。

また、日中には適度な運動を心掛けること。

激しい運動でなくてもいいのです。通勤、通学の時に歩くことくらいで十分です。

あるいは、エレベーターを使わずに階段を歩いて上がる程度でいいのです。

車で移動せずに自転車や徒歩に切り替えるなど、日常的な

習慣の積み重ねが大切です。

食べ物も根菜類の玉ねぎ、大根、ニンジン、生姜、豆類を火を通して

食べるようにします。

油で揚げず、煮て食べるほうが、体は温まります。

これらは、普通に生きていくうえで簡単できるものばかりです。

でも、これを習慣にするには、ある程度の忍耐が必要かもしれません。

私たちはあまりにも便利な生活、忙しい生活に慣れすぎてしまったからです。

忙しいからシャワーで体の汚れを落とし、夜までテレビやパソコンの画面を見つめ

安くて手軽なファーストフードやジャンクフード、調理の手間がかからない

炒め物などで食事を済ませる。

良い睡眠を手に入れるには、そんな現代人の生活を見直すことも必要なのです。

体の不調の訴える人の中には、自分が睡眠障害だとわからない人が相当います。

これは実はかなり深刻な問題です。

睡眠の不満がものすごいストレスを生んでいるにもかかわらず、

その原因がわからないのです。

わからないまま、ストレスからくるどか食いに走ったりすると、そこから高血圧

メタボリックの原因となり、それが糖尿病や脳梗塞などにつながることもあるのです。

最初は些細な不眠や寝起きの不調から、命にかかわる大きな疾患につながって

いくのです。

また睡眠障害には、睡眠時無呼吸症候群など、深刻な症状が隠れていることもあります。

先に述べた生活習慣病の見直しから始め、それでも異常が感じたら

迷わず医師に相談しましょう。

ただし、すぐに睡眠導入剤を出したりする医療機関には要注意です。

神経科や心療内科を訪れて睡眠導入剤を処方してもらうと、初めは劇的に効きます。

ところが、1か月、2か月と薬をつづけるうちにだんだんと

効かなくなってきます。

じゃあ、もう1錠、さらにもう1錠ということで、

薬の量がどんどん増えます。

それでも効かない訴えれば「では別の薬を試しましょう」

といとも簡単に種類を増やしたりします。

眠りに異常感じた最初の段階で、生活習慣を見直して体を温めていれば

こんなことにはならなかったのにと思います。

こういう現状を見るにつけ、眠りの知識や方法がいかに大事か

健康な人に伝えることで、病気を未然に防ぎ、健康で

年老いていく、理想的な余生を過ごしましょう。

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